ごあいさつ
私は、九州や本州、北海道における国・県・市町村の事業を行なってきましたが、観光地と周辺地域がうまく連携していないことが多く、その原因として縦割りの行政にある補助金ではないかと感じていました。
補助金のために事業をするのではなく、地域や観光のビジョンを達成するために、縦割行政に紐ついた様々な補助金を活用することが大切だと思っています。地域おこし(そこにあるものの活用や必要なもの創造、住む人の満足)を推進し、集客を図ることは、一般客が地域の魅力を味わえるようにして、訪問客もその良さを納得できることです。地域おこしは、農村や商店街、自然・景観など多様な要素があり、ひとつだけでは成立しません。
また、観光地と地域の繋ぎ方には、自家用車や列車・電車、船舶、バス、自転車、徒歩などがあります。こういった複合的な関係をひとつのシステムにまとめていくことが必要であると感じています。しかし、こうしたシステムの構築と農村集落や商店街の再生は同時に行なわなければ、地域側は時間が経過すると寂れてしまいます。
従って、ひとつの区切りである2019年の4月1日から一般社団法人地域観光研究所の取組みとして、観光施策と地域ツーリズムが融合したシステムづくりと地域づくりを提案実践するために、この団体を設立しました。
地域に早く手を差し伸べて、皆様と一緒に取り組んでいければと思っています。
一般社団法人 地域観光研究所
代表理事 坂元 英俊